[ゲスト記事14]ヒカシューの絶景クリスマス・レポート[Lucyさん]

チーム平沢のLucyさんによる「ヒカシューの絶景クリスマス」のレポート記事です。

先日、ネオバラッドの新年会(記事リンク⇒ネオバラ新年会でご一緒させてもらった際に
英語verでこのライブの記事を書かれていると聞き、よかったら日本語verを、と
お願いしてたのですが、さっそく送ってもらいました。

自分、このライブ参加しなかったので個人的にも興味あったのでとてもありがたいです。
それでは、どうぞ。

_______________________________________

日時:2016年12月25日(日)18:30~21:30 

会場:代官山Unit (キャパシティ:オールスタンディングで600名)

出演者:

ヒカシュー(巻上公一、三田超人[フリーマン]、坂出雅海、清水一登、佐藤正治)

あふりらんぽ(Oni、Pika)

Kera[ケラリーノ・サンドロヴィッチ] with 伏見蛍

平沢進

注記:このレポートは筆者のメモと記憶、およびライブに出席された他の方々からの情報を元に書いております。そのため、実際に話されたMCの内容とは若干異なる言葉の記載があることを、ご了承ください。)

クリアファイル

Kera: こんばんは!超満員じゃないですか!えー、今日はですね、ロック史に残る、ロック史は大げさかな、

聴衆: (笑)

Kera: ニューウェイヴ史に残る、クリスマスになると思います。巻上さんから「キューピッターってかわいいね」と何度も言われているんですが、

聴衆: (笑)

Kera: キューピッドという意味なんですが。きょうのヒカシューと平沢さんの共演というのは、全く意味が分からない人もいるかもしれませんが、先日、有頂天はラフィン・ノーズと一緒にライブをやりました。そこにWillardが加わるようなものです。

聴衆: (笑)

Kera: だから決して、有頂天と筋少がやるとか、そんな簡単なものではないんです。

聴衆: (爆笑)(拍手)

Kera: 今年2月に、ボクは、「平沢さんと巻上さんの邂逅をお膳立てするなら、自分しかいないだろう」というTweetをしました。そしたら、3月のソロライブの時に、ヒカシューの坂出さんにベースを弾いていただいたんですが、「それがどうやら実現するよ」「すでに実現しつつあるから、来れば?」みたいなことを言われまして...

聴衆: (爆笑)

Kera: 順番が、ボク的には不本意なんですけども。

聴衆: (笑)

Kera: ボク的には、「巻上くん、平沢くん、ちょっと用事があるから集まってくれたまえ。そして、握手をしようじゃないか、と言って、握手をした写真を撮って、というのが筋書だと思っていたんですが」

聴衆:(笑)

Kera: 全くそうではありません。今回の打ち合わせの平沢さんと巻上さんが会う、都内のあるきれいな場所へ、すごすごと出かけて行って、『巻上さんと平沢さんがほんとに一緒に座ってるよ!』と驚いて、打ち合わせの間ずっと緊張していた感じでした。今日は、ほんとはボクはそっち[観客席]に居たいんです。気分的には、そっちに居ます。
1980年中野サンプラザ・ホール、1990年、エラー・フォース日比谷野外音楽堂、そして2016年、代官山Unit、ヒカシューの絶景クリスマス!ほんとにみなさん、これを見れて、いいなと思います。ボクはすでにリハーサルを見てそう思いました。
では、フロント・アクトのあふりらんぽの登場です。どうぞ!

<あふりらんぽ・ライブ>(約25分)
 

セットリスト:

ミラクル・ラッキー・ガールズ 

他2曲

あふりらんぽは女性のデュオ・ユニットで、Oniさんがボーカルとギター、Pikaさんがドラムとボーカル。お二人とも美人さんのユニットですが、今回はクリスマスなので、真っ赤なセクシー・サンタ・コスチュームで登場。ただ顔は、どこかの部族の戦いの時のようなフェイス・ペイントを施していました。一曲目は、ヘヴィメタル系ロックンロールの曲「ミラクル・ラッキー・ガールズ」。リフのカッコイイ、パワフルな曲でした。歌詞に「ありがとうー!」という言葉があり、ポジティブな、元気にさせてくれる曲。

2曲目は、日本の阿波踊り的なリズムのリフが特徴の曲に途中ヴァン・ヘイレンみたいなギターソロが入りました。

3曲めはニューウェーブ風の小刻みなリズムギターに「ポツポツ、ポツポツ」という歌詞が入る曲でした。

2曲めの途中で、彼女らは、コメディ・スキットというか、セリフが何かの動物のように「オー、オー、アー、アー」だけで全てを表現し、観客を巻き込んで笑いを取る、という余興をやりました。どんどん観客の中に入ってくる、突き抜けた感じのバンドでした。聴衆ものっけからノリノリでした。

<有頂天のPV上映>(約5分)

Kera: ステージの転換をしている間に、実は10日前に発売された有頂天のアルバムがありまして、今日、ここの上の階でも売ってるので、全員買ってってほしいんですが、

聴衆:(笑)

Kera: 今日、そのMVがさっき出来たんです。そこ[観客席から見て右の壁面]にスクリーンがあったんで、見てもらおうかな、と。

聴衆: おおーー!(拍手)

Kera: 見てもらって、気に入ったら、2枚買ってください。

聴衆:(笑)


有頂天「monkey's report(ある学会報告)」(アルバム 『カフカズ・ロック/ニーチェズ・ポップ』より)PV

<KERA・ライブ(約10分)> 

演奏者:

Kera: ボーカル

伏見蛍: ギター、バッキング・ボーカル

セットリストとMC


Kera: えー、キューピッターも何かやったほうがいいかな?

聴衆: (歓声と拍手)

Kera: 余興と思って聞いてください。

聴衆: (歓声と拍手)


01: Love Treatment (ヒカシュー/アルバム「ヒカシュー」より) 

02: ダイジョブ (P-MODEL/アルバム「ランドセル」より)

03: オルタネイティブ・サン (ヒカシュー/アルバム「夏」より)

04: いまわし電話 (P-MODEL/アルバム「ポプリ」より)

05: Losing My Future (ヒカシュー/アルバム「ヒカシュー」より)

06: Love Story (P-MODEL/アルバム「ランドセル」より)

Keraさんは、伏見蛍さんのギター1本の伴奏で、ヒカシューの曲とP-MODELの曲を交互にメドレーで、6曲歌いました。パワフルで表情豊かなKera節で、テクノポップ、パンクの曲調の初期の曲を集めたセトリはKeraさんらしいと思いました。

<ヒカシュー・ライブ>(約2時間15分)

演奏者:

ヒカシュー:

巻上公一: ボーカル、テルミン、口琴、コルネット

三田超人[フリーマン]: ギター[Les Paul]、ボーカル

坂出雅海: ベースギター

清水一登: ピアノ、シンセサイザー、ベースクラリネット

佐藤正治: ドラムス

あふりらんぽ:

Oni: ボーカル

Pika(ピカチュウ): ドラムス、ボーカル

Kera[ケラリーノ・サンドロヴィッチ]: ボーカル

平沢進:ボーカル、ギター[EVO]


セットリストとMC


Kera: ここからは一気に最後まで行きます。ヒカシューの絶景クリスマス、ヒカシュー!

聴衆: (歓声と拍手)

巻上: メリー・クリスマス!

聴衆: メリー・クリスマス!

巻上: (タブレットを覗き込んで)あれ?

聴衆: (笑)

巻上: がんばります。

聴衆: (拍手)


01: 筆を振れ、彼方くん (アルバム「うらごえ」より)

02: 生きること (アルバム「生きること」より)

03: 入念 (アルバム「生きること」より)

04: にわとりとんだ (アルバム「万感」より)

05: テングリ返る (アルバム「生きてこい沈黙」より)

06: もったいない話 (アルバム「はなうたはじめ-Humming Soon-」より)


巻上: ここで、僕と同類だなと思っている素晴らしい人たちを紹介します。あふりらんぽ。 

あふりらんぽ: 同類だと私たちも思ってます。

巻上: さっきステージ見てて、同じことやってるなと思って。

聴衆: (笑)

巻上: (サルや鳥の鳴き声を真似る)

あふりらんぽ: 同じことやってた。同じことしてる部族やった。

巻上: 同じ部族だ。良かった。

聴衆: (笑)

巻上: 今日はクリスマスでお二人は赤い衣装着てくれて。今年は、ここで、赤いのを着なきゃいけないイベントに出て、大変だったんだけど...

あふりらんぽ: おめでとうございました。

聴衆: (拍手)

三田: (ギターでファンファーレを鳴らす)

巻上: 若い者にまけるか!みたいな、ね。えー、いつもこのクリスマスのイベントでは、やっている曲があって、「天国を覗きたい」という曲です。これをあふりらんぽのお二人と一緒に歌おうかな、と。この歌を流行らせようと長年努力してるんですが、ようやく流行ってきたかな。サンタクロースが死ぬ歌なんて他にないからね。


聴衆: (笑)

Oni: 子供に聞かせときます。

巻上: 子供は喜ぶよ。「今年からプレゼントがもらえない!」って。それでは、「天国を覗きたい」


07: 天国を覗きたい (アルバム「チャクラ開き」より) 

08: ニョキニョキ生えてきた (アルバム「万感」より) 

09: びろびろ (アルバム「はなうたはじめ-Humming Soon-」より)


あふりらんぽとの共演の3曲では、Pikaさんがドラムスを叩いたので、佐藤さんとでツイン・ドラムでパワフルな演奏となりました。ステージには、ドラムセットが2セット、設置してありました。佐藤さんとPikaさん、ツイン・ドラム、すごく楽しそうに叩いていました。


巻上: あふりらんぽ!

(あふりらんぽ、退場)

巻上: (ヒカシューのメンバー紹介)三田フリーマン!坂出雅海!清水一登!佐藤正治!

三田: 巻上公一!


10: レトリックス・アンド・ロジックス (アルバム「ヒカシュー」より)


巻上: ここで、もう一人の素晴らしいゲストを。

聴衆: (熱狂的な歓声と拍手: 聴衆の多くは、平沢進が出てくると思いました)

巻上: (こらえきれずに爆笑)ハッハッハッハ!ご紹介しましょう。(いたずらっぽく)もう出演なさってます。三田フリーマン!


11: ダメかな? (アルバム「チャクラ開き」より)(三田フリーマン:ボーカル、ギター)

12: 20世紀の終わりに (アルバム「ヒカシュー」より)


「20世紀の終わりに」では、オーディエンスは、「ハイハイハイ!」のバックコーラスを拳を振り上げて歌い、最後の「ヤヤッハー!、ヤヤッハー!」のところも一斉に歌い、盛り上がりました。


巻上: ヒカシューは1978年にデビューしたんですが、1979年から1980年にかけて、よく一緒にステージを共にした友達がいます。

聴衆: (歓声)

巻上: ステージでも一緒になったり、テレビもよく一緒に出たりね。長いこと、会っていなかったんですが、ここに来て、こういったクリスマスイベントっていうのは良いもんで、呼びたい人を呼べる。Keraの話にもありましたが、Keraがキューピッターという可愛い役で、「結び付けたい!」と言ったんですが、その時には僕はすでにオファーをしていた、という。

聴衆: (笑)

巻上: ご紹介しましょう。平沢進!

聴衆: (大歓声と拍手) ヒラサワー!平沢さーん!


(平沢進、登場)

13: 庭師King (平沢進:アルバム「救済の技法」より)(巻上公一:ボーカル/平沢進:ギター、バッキングコーラス)

この曲は、ヒカシューによる、静かな、ネイティブ・アメリカンのリズムを思わせるドラム、ピアノ、ギターの出囃子(長いイントロ)から始まり、平沢さんの「ヘーイヤイー」を合図に、曲が始まり、巻上さんのメインボーカル。庭師Kingだと分かった瞬間に会場からは大歓声。巻上さんのいつもの歌舞伎ボイスのような発声はとてもパワフルで、すごく良かったです。ライブ後に友人たちから聞いた感想でも「巻上さんの庭師King良かったー!感動した!」という声を多く聞きました。私は個人的に「平沢曲の中で一番好きな曲を、大好きな巻上さんの声でメインボーカルで歌っている!」と思うと感極まって嗚咽がこみあげ、曲の間ずっと涙が止まらない状態でした。サビ部分では、平沢さんが下ハモリのメロディーを歌っていて、演奏は打ち込みが一切ない生演奏だし、これは本当にレアな組み合わせの「庭師 King」で、そういう意味でも、感動が大きかったです。

14: グローバル・シティの憂鬱 (ヒカシュー:ミニアルバム「鯉とガスパチョ」より)(平沢進:ボーカル、ギター/巻上公一:バッキングコーラス)

私の大好きなテクノ色の強いヒカシューの曲。CDのオリジナル・バージョンでは、シンセサイザーのリフをフィーチャーしたテクノっぽいサウンドで、ボーカルもエフェクトをかけていて、加工度が高く、平沢曲を思わせるような曲ですが、これを平沢さんが歌っているのを聞くのは感激でした。この曲も、ライブ後に「グローバル・シティの憂鬱って曲、良かった!ヒカシューのどのアルバムに入ってるの?」という声をちらほら聞きました。この曲を好きになった人も多かったのでは。「にっちもさっちも行かないことを なんとかかんとか切り抜けて」という歌詞を平沢さんが歌っているのも新鮮でした。

聴衆: (大歓声と拍手) ヒラサワー!平沢さーん!

巻上: (会場の異常な盛り上がりがたまらなく嬉しい様子で、満面の笑みで)ハハハハッ!次は何が出るかな?まだあるからね。

聴衆: (大歓声)


15: ミサイル (P-MODEL:アルバム「ランドセル」より)(巻上公一:ボーカル/平沢進:バッキング・コーラス、ギター)

巻上さんのボーカルで「ミサイル」。平沢さんは「ヤッ」のバッキングコーラスとギター。ギターソロの部分では、平沢さんと三田さんが、掛け合いプレイ(chaseのような)もして、盛り上がりました。

16: パイク (ヒカシュー:アルバム「夏」より)(平沢進:ボーカル、ギター/巻上公一:バッキングボーカル、テルミン)

平沢さんのこの日のボーカルは、ヴォルキス・プロラデュークのキャラの時の発声に近い気がしました。前々から言われていることですが、このヒカシュー曲「パイク」と平沢さんの「聖馬蹄形惑星の大詐欺師」という曲が良く似ていて、「錬金」コーラス(2つの音階やリズムが一致する曲を同時に歌う、または、Aの曲のオケでBの歌を歌う、という遊び)マニアの間では、パイクのオケで「聖馬蹄...」を歌うという人もいたようですが、平沢さんが弾いているパイクのリフが本当に「聖馬蹄...」を思わせるものでした。そっくりでした。ヒカシューと平沢さん、共通点あったんだなー、と改めて思いました。この曲は後半になると、ボーカルが2人での掛け合いになりますが、サブ・ボーカルの部分を巻上さんが歌い、平沢、巻上、平沢、巻上、という掛け合いも新鮮でした。

巻上: 2年前に、「共演してほしいな」と思って、メールしたんですが、今はいいですよね、メールがあるから。その時は平沢君は忙しくてできなかったんだけど、しつこく言っているうちに、KERAが言い始めて、「これはありがたい」と思って。助けられたんですね、キューピッターに。それで勇気をもらって、もう一度誘ったところ、今回は来てもらえたわけです。

聴衆: (拍手と歓声)

巻上: ちょうど同じ時期に、テクノポップ、ニューウェーブとして、お互いに触発されて、新しいスタートを切ったんですよね。お互いに尊敬しあって。なかなかそういう姿は見せられませんけどね、ライバルですから。

聴衆: (笑)

巻上: ライバルがいるってことは本当にいいなと思いますね。それではもう少し、やりたいと思います。

聴衆: (歓声)


17: Ruktun or Die/Luuktung or Daai/ルクトゥン OR DIE (平沢進「ハルディン・ドーム」etcより)(巻上公一:ボーカル/平沢進:ギター、バッキング・コーラス)

曲は平沢さんと三田さんのツイン・ギターで、同じリフをユニゾンで弾く所から始まりました。巻上さんのボーカルは相変わらずパワフルで、このアップテンポのロックンロール曲にとても合っていました。「踊りましょう、あなた」の部分では、巻上さんの得意なビブラートを利かせたバラード・ボイスが素敵でした。サビの「ルクトゥンor die, ルクトゥンor die, 踊れや歌え つるんで」の部分では、平沢さんが下ハモリのメロディを歌ったのがとてもレアな体験で嬉しかったです。平沢さんはバッキング・コーラス部分以外はひたすらギターに専念していて、リズムギターの部分やリフも良く聞こえて、ヒラサワ・ギターが堪能できました。平沢さんのリズムギターに、三田さんがアドリブのギターを乗せたのも、なかなかレアでおいしい部分でした。観衆もサビ部分では皆さん拳を振り上げ一緒に歌って、大盛り上がり、大エキサイトでした。


巻上: ありがとう。お互いがんばってます。人の曲というのは難しいんですよね。今夜はこれまで色んな曲をやりましたが、次の曲がお別れのナンバーになります。

聴衆: えええええーっ?

巻上: これ、よくある感じなんだね?

聴衆: (笑)

巻上: 「コンサート」というのに慣れていなくてですね...コンサートっぽくできないんですが... 普段、僕らはとても小さな会場で、時には5人のお客さんでもライブを演ったりしているので...でも、そういうライブにも来てみてください。

聴衆: (拍手)

巻上: そうすると、何か、こう、芽生えてくる、と思うんですね。そして、次のライブで、「ああ、これはあの時のアレか」と分かって来たり...そういう面白さがあるんですよ。とても、理解するのがたいへん、たいへんな音楽だと思いますから...いや、簡単か?

平沢: (笑)(ずっと無言のまま、EVOギターを持ち、ただカッコよく立っていたのに、突然こらえきれずに笑い出し、笑いを押し殺して後ろを向く)

巻上: 簡単です。

聴衆: (笑)

巻上: 今回、本当に、ありがとうございます、最初、平沢君にメールを出した時、「どうなんだろう?」と思ったんですが、すごくいい返事が。...平沢君?(話します?)

平沢: 最初、巻上公一、という名前のメールを受け取ったとき、誰かのいたずらだろうと思ったんですね。

聴衆: (笑)

平沢: でも、万が一本当だったらいけないんで、丁重にご挨拶して、「メールをいただきありがとうございます。是非とも参加させて頂きたいんだけれども、巻上公一さんからのお誘いとあれば、一も二もなく、参加したいんですが、なにぶん忙しいもので、今回は辞退したい、というお返事を差し上げたんです。そしたら、また、次の日、じゃなくて、次の年も、お誘いのメールが来たんです。でもちょうどその年末もまた、私、忙しいんですよ。それでまたお断わりせざるを得なくて、これでもう愛想つかされただろう、と思っていて、今年ですね、また「来てくれ」という。「これで最後だ」というので、「これはマズイ」ということで、いろんなことを横に置いて、参加させていただくことにしました。それに、巻上君や三田フリーマンにも会いたかったし、彼らとは、同じ、楽しい苦しい時代を共に過ごしたんですよね。

巻上: 同じ悩みを共有していたんです。

平沢: 彼らに会ってみたら、巻上君はちっとも変わらないし、三田フリーマンなんか若返ってるし。

聴衆: (笑)

巻上: 相変わらずバカです。

聴衆: (笑)

平沢: とても嬉しかったです。このライブに参加できて、ほんとによかったと思います。この機会を与えてくれた巻上君に感謝します。キューピッターにも感謝します。

巻上: ありがとうございます。では、ヒカシューの新しいナンバーで、ナルホドを聞いてください。


18: ナルホド (ヒカシュー「生きてこい沈黙」より)(巻上公一:ボーカル/平沢進:バッキング・ボーカル、ギター)

巻上さんがメイン・ボーカルを歌い、平沢さんは掛け合い部分のサイド・ボーカルを歌いました。全く同じ歌詞の同じフレーズを巻上さん→平沢さん、の順番に聴けるのは初めてで、本当にファンにとっては嬉しい掛け合いが聴けました。曲の中ほどでは、フリージャズのようなインプロヴィゼーションが展開され、三田さんと平沢さんのギター・セッションも披露されました。

巻上: 平沢進! ヒカシューでした! どうもありがとう!

(ヒカシューと平沢進、退場する)

聴衆: (歓喜の叫びと拍手。アンコールの声と手拍子)


アンコール:

(ヒカシューがステージに戻ってくる)

巻上: ありがとうございます。このクリスマス・ライブは今年で9年目で、来年には10周年になります。来年も忘れずに、来てください。それではここで、キューピッターに入ってもらおうと思います。ほんとにかわいくて、かわいくて。キューピッター!

観衆: (大きな拍手。「ケラ!」「ケラさん!」の声があちこちから聞こえる)

(KERA、登場)

19: マスク (ヒカシュー、アルバム「夏」より)(Kera:ボーカル/巻上公一:テルミン)

三田さんは白いマスクを着けて登場。そのマスクが、途中でベロンと四角い部分が落ちて口が見えるという細工がしてあり、笑いを取っていました。

曲の中ほどで、Keraさんが「豆腐作り千年...」云々というアドリブを歌い初め、インプロビゼーション・タイムがありました。Keraさんが「三田フリーマン、ギターソロ!」と振ったのに、全然ギターソロをやってくれない三田さんに、ずっこけるKeraさん。


Kera: 平沢さんも、呼ぼうよ!

巻上: 呼ぼうか!平沢進!

聴衆: (大歓声と拍手)ヒラサワー!ヒラサワさーん!


(平沢進、登場)

(平沢進さん、登場。Keraさんが平沢さんと握手し、その手を取って、巻上さんと握手させる。平沢さんは、握手から、巻上さんをハグし、二人は観客のほうを向いて頬ずりをする。)

聴衆: (大歓声と笑い、拍手)

(Kera、退場)


20: 美術館で会った人だろ (P-MODEL アルバム「In A Model Room」より)(巻上公一:ボーカル、平沢進:ギター)

平沢さんはギターに専念し、巻上さんがボーカルを執りました。平沢さんの生演奏で「美術館で会った人だろ」を聴ける機会は何年ぶりだったのでしょうか。平沢さんはほんとに見なくても弾けるという慣れた感じでお馴染みのリフとリズムギターを弾いていて、80年代P-MODEL時代の平沢さんが思い出され、カッコよかったです。巻上さんのパワフルなボーカルで、この「美術館で会った人だろ」の破壊力はP-MODELよりも凄かったのではないでしょうか。聴衆も、「窓ガラスを...」「割ってやる!」のところで大合唱となり、大熱狂でした。

21: プヨプヨ (ヒカシュー アルバム「ヒカシュー」より)(平沢進:ボーカル、ギター/巻上公一:バッキング・ボーカル、テルミン)

平沢さんのヴォルキスっぽいボーカルでプヨプヨ。平沢さんが「まるで風船のように立つ」「ほらボクこんなに不感症」というような歌詞を歌ったことはある意味衝撃でした。歌の中に、「ヒカシュー!」と叫ぶバッキング・コーラス部分がありますが、これを平沢さんが得意のファルセットで「ヒカシューウ~ウ~ウ~」と伸ばし気味に歌ったのが新鮮でした。また、終わり近くで「アイヤイヤイヤイヤイヤー」というボイスが入りますが、これも平沢さんが元歌の巻上節から見事にヒラサワ節に変えて歌ってしまう。これを聞くと反射的に「キャー!」「ワー!」と叫んでしまった平沢ファン達でした。終わり方の「ハハハハハハ」という不気味な笑い声は舞台俳優というバックグラウンドを持つ巻上さんらしく、不気味さ全開でした。

聴衆: (大歓声と拍手)

巻上: 平沢進! ヒカシュー! 良いお年を!

聴衆: (大歓声と拍手) ヒラサワさーん! ヒラサワー! ヒカシュー!

_______________________________________

なんという密度のライブでしょうか。
改めて参加しなかったことを後悔しますね。

「庭師King」と「Ruktun or Die」の完全生演奏ってだけでもたまらないですね。

とてもとても詳しいレポートありがとうございました。
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星野スミレ

Author:星野スミレ
平沢進、P-MODELを敬愛して、27年の
星野スミレによる電子降る日々

(C)Denshi Furu Nikki

This is a blog I, Sumire Hoshino, write about my days and events as a fan of Susumu Hirasawa and P-MODEL. The mainly featured journal pages are about my big collection of CDs and records. I have tried collecting all of the different versions of each CD/record by Susumu Hirasawa/P-MODEL. I hope you enjoy reading it.

My twitter ID is :@sumire_hoshino

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