還弦企画を振り返る
「凝集する過去 - 還弦主義8760時間」いわゆる還弦企画
2009~に行われたファンによる還弦リクエストネットイベント
2010/2/26~28に開催されたLIVE「PHONON2553」
2010/6/23発売のCD「突弦変異」
2010/10/23発売のCD「変弦自在」
2011/1/13~14に開催されたLIVE「東京異次弦空洞」
2011/5/30発売のDVD「PHONON2553」
2011/11/30発売のDVD「東京異次弦空洞」

基本的にはこの7つで構成されたイベントでした。
個人的にこのイベント、とても、楽しかった記憶がありますね。
最近、関連アルバムを聴くことが多いので、ちょっと当時を思い起こしながら
感想を「あえて今」書いておきたいと思います。
※ハルディンドームのボーナスDISCのリメイク曲や「Genshiryoku」
をはじめとする配信リメイク曲は、明確に還弦と定義されてないので
今回は「凝集する過去 - 還弦主義8760時間」関連だけで。
それでは、思い出などを
①還弦リクエスト企画
ネットの特設サイトで、各アルバムごとに還弦を望む曲をリスナーに
選ばせるという企画でした。
実際に選曲にどこまで影響してたか、などという、野暮なことは置いといて
還弦の制作途中の音源や各アルバムのエピソード、当時のライブなどの音源も随時、公開されて
(現在でも公式のアーカイブで見ることができます)
とても、盛り上がったイベントでした。イベントとして大成功というところでしょう。
投票結果でトップだった曲と実際に還弦アルバムに収録された曲はの割合は
P-model+その他アルバムが 14のうちパスが3なので、11分の7
メジャー期ソロアルバムが 8分の5
と、わりとかぶってますね。特に突弦変異などは、アルバムとして
とてもまとまりがいい選曲ですね。
②PHONON2553
リキッドルームにて行われたLIVE。
演奏曲の中ではアルバム「突弦変異」発売に先駆け「Solid air」「Another Day」
「GOES ON GHOST」「LEAK」と
CD未収録の「BERSERK-Forces1.5」を還弦verとして演奏しました。(DVDには還弦と記載されてないが
パンフレットに記載されてたので、還弦とします)
「Solid air」と「BERSERK-Forces1.5」は全日演奏したのですが、それ以外は日替わりで演奏。
自分は基本LIVEは最終日に参加と決めてるので、「LEAK」を会場で聴きました。
正直、このLIVE、会場がリキッドルームだったので、そこはよく覚えてるんですが
内容をあんまり覚えてなくて、DVDを観なおして↓に書きます。
③突弦変異 CHTE-0050
GREEN NERVE 28 に全曲解説
このアルバム、実は凄く好きです。
「ポプリ」「SCUBA」「舟」以外のアルバムから選曲。理由はなんとなくわかるような。
平沢の作品には、(※意図は様々ですが)曲のリアレンジ集(フォーマットを変える)の作品が
いくつか存在しますが
やはり「凍結前P時期」「解凍後P時期(核含む)」「ソロ」
(便宜上、この3つにわけさせてもらいます)のそれぞれフォーマットを
変換してる作品がリスナーとして、単純に楽しい。
「LIVEの方法」「SOLAR RAY」など名盤ですな。
オリジナルと比べずに言うとこのアルバムの個人的ベスト3は「CHEVRON」「GOES ON GHOST」
「LEAK」ですかね。
そう言えば、この盤、「SOLAR RAY」と反対に近いことやってますが
「SOLAR RAY」の「オーロラ2」での「Heaven」のフレーズ
「突弦変異」の「GOES ON GHOST」の感想での「広場で」の旋律
ここは、なにか意図があるのでしょうか、いや、ないかもな。
過去記事⇒GHOSTは広場を行く
あとは、「突弦変異」収録曲「Solid air」「ASHURA CLOCK」
は、さすがに意図してると思われ、最初のメンバー田中さんとの共作と
最後のメンバー福間さんとの共作を入れてるんでしょう(だよね?)
というわけで、このアルバム今でも愛聴してます。
④変弦自在 CHTE-0051
GREEN NERVE 29 に全曲解説
ソロ作品のポリドール、日本コロムビア時代、いわゆるソロメジャー期の
アルバム7枚から、それぞれ1曲ずつ選曲された還弦アルバムですね。
自分は平沢のP-model(核、旬)はともかく、ソロ作品に「産みの苦しみ」というものを
感じたことがないです。例えば「救済の技法」の時のインタビューで
インタビュアーからそのような旨の質問をされてる。当時、自分も「そうそう」と思ったものだw
んで、この「変弦自在」聴いてて苦労をほんのちょっと感じたのを覚えてます。
当時、会報のインタビューでもそのようなことを言ってましたね。
「SWITCHED-ON LOTUS」という近いことをしてるアルバムがありますが
あれは鉄壁のコンセプトがありましたし。
作風は違うとは言え、ソロ→ソロを7曲も制作するのは大変だったろうなーと。
まぁもちろん「夢みる機械」は別ですけど。
思い切って大胆にアレンジを変えてる曲よりもオリジナルに近いアレンジの曲のほうが
やはり苦労を感じますが、このアルバムの中で自分が一番好きなのは
「バンディリア旅行団」だったりします。原曲に一番近いであろうアレンジですが
平沢本人も幾度か言及してますが、聴いた感じが、かなり違うんですよね。
ここまでオリジナルと近いアレンジで、聴き手に異なった印象を与えるって凄いですよね。
⑤LIVE「東京異次弦空洞」
2011/1/13~14に渋谷AXで開催されました。還弦企画の集大成LIVE
「突弦変異」「変弦自在」収録曲+「ルクトゥン OR DIE」での曲編成。
最近のLIVEは正直、割と自分の中で記憶がごちゃまぜになってるものもあるんですが
(DVDで観なおすと思いだすが)
このLIVEはもの凄く鮮烈に覚えています。
開場までの待ち時間の、あの凄まじい寒さもはっきりとw
それは、やはりこのLIVE、簡単に言うと、「普通なサービス精神旺盛」なLIVEでした。
平沢本人による、オープニングの山台ひっぱり演出や、金星でのアコギ
本編ラストのトビラ島でのスタンドマイクなどなど
そしてやはり、ゲストダンサーのNengさんとRangさん!
この2人のパフォーマンスがこのLIVEの印象を決定づけてますね。
LIVEイントロから大活躍。
「夢みる機械」のパフォーマンスは最高ですね(断言)
そして、ラスト曲の還弦アルバム未収録のラストの「ルクトゥン OR DIE」
過去記事⇒ルクトゥン全ver
で煽りまくるNengさんとRangさん。会場の盛り上がりが凄かったです。
⑥DVD「PHONON2553」 CHTE-0052
⑦DVD「東京異次弦空洞」 CHTE-0053
今回、かなり久々に通して観ました。
「LEAK」やっぱりいいなぁ。LIVE用の追加イントロが単純に音が超かっこいいし
その時間にそれまで使ってた舞台装置をかたずけるのさえ、ショウにしてしまう発想。最高。
「Solid air」と「ASHURA CLOCK」を間を置かずに連続して演奏してるのも、良い!
そしてアンコール最後の「ルクトゥン OR DIE」の異様な盛り上がりを思い出す。