Welcome!

平沢公式サイトで告知されていたが
ライブ第9曼荼羅の東京公演のドラムが上領さんだそうだ。
大阪公演の最後にそれを匂わせることを平沢が言ってたので
予想はしていたけど。

過去記事⇒第9曼荼羅・大阪公演セトリ付き

これは、単純に楽しみだ。非常~に楽しみだ。

大阪公演がソロの曲がほとんどだったので(「サイボーグ」をP-modelだけの曲
というのはさすがに無理があるし)
東京公演はP-modelの曲を多くやるのでは?と思ったり。

こっから先きはライブ情報と関係ない「舟」関連の文です

当時から好きだった(自分も含めて)リスナーは理由はわかるだろうけど
「舟」は平沢の中で特殊な位置にあるようで
アルバム「舟」は以前の還弦企画のときも投票から外されていたし(ポプリも)
当然還弦ライブの時も「舟」の曲はしなかった(当たり前だけど)
さらに言えば核Pでも、最初の核Pのライブのときは解凍、改訂、凍結前の曲も
演奏したのだけど、「舟」の曲は一曲もしなかった。
さらにさらに言えば、P-modelの後「平沢のライブ」で←ここ大事、「舟」の曲やってないと思う。
「Welcome」とかアンコールにやったら超盛り上がると思うんだけどなぁ・・・

「舟」は実は解凍以降のアルバムで一番時代に沿っていた、ような気がする。
「舟」の見本盤のライナーで渋谷さんが「現在のP-modelは限りなく90年代的なたたずまい」
と書いていたけど、まさにその通りで、「コレクティブ・エラーズ」もいかにも当時の
「リミックスアルバム」だった。だから、逆に今、異端に感じる人も多いのかな。

という非常に単純な理由から、「舟」時にメンバーだった上領さんが出演ということで
「舟」の曲を期待してしまいます。

ちなみに自分は「舟」大好きなアルバムです。
過去記事⇒舟コレクション

とか言って完全に自分の希望ですけどねw
全部ソロ曲でもいいんですよ。

とにかくみなさん、楽しみにしていましょう!!
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第9曼荼羅・大阪公演

Zeppなんば大阪で行われた
第9曼荼羅の大阪公演に参加してきました。
今回もいっつもの通り最終日に参加してきました。
7/9という季節にライブは久々かな?

実は大阪に行くの本当に久しぶりで、なんばへの距離感がつかめず
適当に飛行機のチケット買ってたら、もう開場ギリギリでした。
ついたときは雨降ってましたね、ライブ後はやんでましたが。

今回のライブは一言で言って「ドラム」!それにつきます。めっちゃ良かった。

フォロワー9万がどうとかもあるだろうけどwさすがに
平沢も打ち込みオンリーはあきただろうし、時代も今はそっち(打ち込みオンリー)
じゃない気がする。
なおかつ、今回の企画であるドラムカウントは平沢らしくて良いね!

P-modelも上領さんが脱退してからはリズム打ち込みだったし(TAINACO)
平沢(核Pとか含む)名義のフルライブで全編生ドラムと共演とか何年ぶりだろう。
2555では荒木さんがティンパニーとして参加してたけど
今回のは「バンド」って言っていいと思った。
今後、平沢ライブはドラム奏者つけてほしい、常にw

かしこさんも前に今の平沢の生演奏のライブに期待している、とライナーに書かれていたが
個人的にも観たい。しかし今回ぐらいでもこれだけ盛り上がるんだよなぁ。
自分的にはリズムは打ち込み3:生7ぐらいがいいなぁ。

個人的に今回のライブでのベストは「Archetype Engine」と「サイボーグ」
「Archetype Engine」の原曲のあのリズムを生ドラム連打で演奏は、、、たまらなかった
導入部の最近カットしてた箇所も入ってたもひそかにうれしいポイント。
普通の感想ですが、むちゃくちゃかっこよかった。

「サイボーグ」はドラムソロがもう涙モノでしたね。
いくつものverがあり、自分もここでまとめてますが(←の一覧から)
新しいverが加わるようですね、、、
今回のメモリアルカード「Archetype Engine」入ってたらいいなぁ。

MC.jpg

もちろんその他の曲も生ドラムプラス効果で原曲から印象変わっている曲多数
「Siam Light」とか「トビラ島」とか特に。
まぁ後は年々なんだけど原曲からの細かいアレンジが多くなってきてるのもいいよね
東京公演のセトリ(とドラマーが誰??)も楽しみですね。

ライブ後の打ち上げも楽しく・・・いつも感謝です。
そうそう、今回はOsamahさんと久々にお会いしました。
今ごろは京都に行っているのかな?相変わらずover enjoy!

追記
Lucyさん記録の2日間のセトリです。ありがとうございます。

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2017/July/08 Set List
1 Cyborg
2 Avatar Alone
3 白虎野 (White Tiger Field)
4 灰よ(Ashes)
5 回路OFF 回路ON(Circuit OFF Circuit ON)
6 人体夜行(Night Walking Wearing the Human Body)
7 生まれなかった都市(Stillborn City)
8 ホログラムを登る男(The Man Climbing the Hologram)
9 Parade
10 Siam Lights
11 現象の花の秘密(The Secret of the Flowers of Phenomenon)
12 Wi-SiWi
13 Adios
14 Archetype Engine
15 聖馬蹄形惑星の大詐欺師(The Great Deceiver of Saint Horseshoe Planet)
16 確率の丘 (Probability Hill)
17 トビラ島(Island Door/Paranesian Circle)
18 CODE-COSTARICA
(Encore)
19 Aurora 3
20 鉄切り歌(鉄山を登る男)(The Man Climbing an Iron Mountain/Iron Cutting Song)
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2017/July/09 Set List
1 Aurora 3
2 確率の丘(Probability Hill)
3 CODE-COSTARICA
4 Adios
5 灰よ(Ashes)
6 聖馬蹄形惑星の大詐欺師(The Great Deceiver of Saint Horseshoe Planet)
7 生まれなかった都市(Stillborn City)
8 Parade
9 人体夜行(Night Walking Wearing the Human Body)
10 Siam Lights
11 トビラ島(Island Door/Paranesian Circle)
12 現象の花の秘密(The Secret of the Flowers of Phenomenon)
13 Avatar Alone
14 Archetype Engine
15 回路OFF 回路ON(Circuit OFF Circuit ON)
16 Cyborg
17 ホログラムを登る男(The Man Climbing the Hologram)
18 白虎野(White Tiger Field)
(Encore)
19 Wi-SiWi
20 鉄切り歌/ (鉄山を登る男) (The Man Climbing an Iron Mountain/Iron Cutting Song)
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というわけでマジで毎回言ってますが
みなさん楽しかったですね!また次回お会いしましょー!

[ゲスト記事16]錯乱の扉の向こう側[イアラさん]

錯乱の扉の向こう側

~A Young Skeleton Horse Guide to MANDRAKE Boot.~



今回はマンドレイクの音源について書いてみたいと思います。
マンドレイクはその音楽性の高さにも関わらず、リアルタイムでの音源は出ておらず85年に海賊版EPが一枚流通したのみです。
当時プログレ御三家と言われた新月、美狂乱と比べわざとらしさがまったくなく作り物ではない素の純日本プログレを堪能できます。

あとになり、メカノの店長が平沢を口説き落として、ライブ音源をCD化しました。
しかし幸か不幸か代表曲である飾り窓の出来事を始めとしてオーバーダビングされています。
元音源の演奏のほうが何100倍カッコイイので聞くときの参考にしてみてください。


◇1977年10月30日吉祥寺DAC801

1.Tales From Pornographic Ocean
2.Mandragora
3.奇妙なタマゴ
4.夜になったら
5.終末の果実
6.犯された宮殿


私が所有する一番古い音源、録音状態が悪く平沢のトークが殆ど聞こえない。
一曲目の「Tales from Pornographic Ocean」は御存知の通りYESの「Tales from Topographic Oceans」をもじったもの。
CDには収録されていない、女性のあまりにも生々しく官能的な喘ぎ声のSEが当時の平沢の性的情念を如実に表現している。

2曲目の「Mandragora」はCDでカットされた嬰児の鳴き声からスタート。CD版は新録?オーバーダブ?されて全く印象が異なる。
テンポも早くボーカルパートはボソボソと歌っており何を言っているのか聞き取ることは出来ない。
しかしなぜこの時期の平沢の歌はいい意味でエロいのだろうか。艶っぽく線の細い青年の陰と陽が垣間見ることができる。

3曲目はCD未収録の「奇妙なタマゴ」。ボーカルは阿久津徹。平沢と異なり野太い声で叙情性豊かに歌い上げる様は圧巻。
平沢のギターはプログレ色が低く、ロックスタイルなギターソロを1分以上披露しているところは必聴ポイントである。
そしてギターソロの終わりにはLOOPING OPPOSITIONのワンフレーズが演奏されていることから、その後LESSON1000~LOOPINGへと
展開する事が予感させられる点は興味深い。

4曲目は「夜になったら」であるが、平沢が失敗作と位置づけCD化されなかった名曲。
個人的には飾り窓と並んでMANDRAKEがMANDRAKEたる所以となる曲と思うのだが。
平沢と阿久津のダブルボーカル。オペラ歌手のような阿久津のボーカルが存分に堪能できる。
歌詞が、「夜になったら、XXXX(聞き取り不能)あなたの嘆きが聞こえてくる、夜になったら、XXXX、街の広場でメクラにされる。」とか
「鍵十字を後ろ手に牧師が笑う」など、歌詞の素晴らしさは平沢の曲の中で一番であろう内容だと思う。

5曲目は「終末の果実」、アルペジオが象徴的な代表曲の一つ。CD版と違いサビの部分では阿久津のコーラスが効果的に効いている。
改めて聞いてみるとCD収録のものはかなりオーバーダブされ平沢の手がしっかりと入っていることが確認できる。

6曲目はメロトロンが象徴的な「犯された宮殿」録音が悪く途中でテンポが上がりノイズが多い。演奏はいいだけに残念。
静と動に加え平沢の叙情性が爆発した一曲。この頃の歌詞は詩的な表現が多く文字に起こしてみたいが、聞き取れず悶々とする。



◇78年吉祥寺DACスタジオ
実はこれは二種類出回っており、高音質版(高)と呼ばれるものとロングバージョン(ロ)なるものが存在する。
違いは以下の通り。

1.出囃子XTC-I'm bugged(高)
2.飾り窓の出来事Part1(高) (ロ)
3.夜になったら(高)(ロ)
4.犯された宮殿 (高)(ロ)
5.Tales From Pornographic Ocean (高)(ロ)
6.飾り窓の出来事Part2 (高)(ロ)
7.終末の果実(ロ)    
8.平沢氏インタビュー(ロ)


この音源が飾り窓のEPやCD版のマスターになっているようである。
ロングバージョンのほうが高音質であるが、再生速度が速くピッチが上がってしまっている。
さらに一番の問題は、このライブの肝である出囃子からの飾り窓のくだり。
XTCのI'm Buggedをまるまる一曲流した後、アウトロの印象的なギターを平沢が再現し
「こんにちわ、マンドレイクです」とそのまま飾り窓の出来事Part1になだれ込む部分が収録されていない。
ここはあまりにかっこよすぎて恐怖をも覚え、凄まじいカタルシスとリビドーを垂れ流さざるを得ない瞬間。
ぜひ高音質版と呼ばれる音源でそのくだりを聞いていただきたい。

CD版の「Tales From Pornographic Ocean」では象徴的な女性の喘ぎ声がカットされている。
この曲を始めとして、この音源がCDの元になっていると思うのだがオーバダブと編集で微妙に違うように感じる。
喘ぎ声はどうやって消したのかなど色々と気になるところである。

ラストのインタビューは文字起こししたものの量が多いのでここでは割愛。
気になる方はご連絡ください。

蛇足だが、今から20数年前東京の某レコード屋で店長にブートEPのコピーのコピーを
2000円で売ってもらい、中学生ながらあまりのかっこよさに愕然とした思い出の演奏である。

MANDRAKE.jpg



◇田島ヶ原フリーコンサート
1.飾り窓の出来事Part2
2.飾り窓の出来事Part1
3.犯された宮殿


冒頭に平沢のトークがたくさん収録されており、荒い息遣いも相まって色気を漂わす若き日の平沢が垣間見れる。

「マンドレイクです、去年はねプログレッシブバンドで出たんだよね。今年はパンクバンドだったりして。それは嘘だけど。」
「あのね色々曲用意してきたんだけどもね、エフェクターの調子が悪くて出来ない曲もあるんだ」
「さっきあの気球飛んだでしょ実はあれうちが飛ばす予定だったんだよね気球が2つつながって岩石がポーってあがっていくはずだったんだよな
高いんだよなあれ、一個飛ばして一個割っちゃったのね。あれ高いのね。水素水素じゃなくてヘリウムとか買ってきてやったんだけどだめだった」
「シンセサイザーの設定とかあるからちょっと待っててね」
「飾り窓の出来事パート2ていうのね、飾り窓っていうのは飾り窓だよ?(ろれつの回らない感じで)わかる?
わかんない!?だれ?わかんないの。飾り窓がなんだかわかんないのオッケーじゃあ歌聞いてろな。」

1曲目の「飾り窓の出来事Part2」はシンセサイザーの音がかなり大きく録音されている。CD版とは別の演奏。
田中の唸るメロトロンが素晴らしい出来であり、田井中のドラムもPとは違い?どっしりと重厚なリズムを刻んでいる。。
平沢のボーカルも鮮明に録音されており歌詞もしっかり聞き取れる所がポイント。
ギターソロはカッティングやシュートザ・モンスターにおけるカルカドルの技巧的ソロパートに通じるものがあり、
個人的にはこれがThe平沢のギターと思う。

二曲目は「飾り窓の出来事Part1」、こちらもチャルメラのようなシンセサイザーの音が特徴的なテイク。
DACスタジオのものとは異なり、中間にインプロヴィゼーションが導入されプログレ色が強くこれでしか聞けないバージョンである。

「犯された宮殿」もCD版とは別の演奏。間奏では外国の女性の声がSEとして取り入れられている。
ふと考えるとサンプラーのない時代にどうやっていたのかとても気になる。
オープンリールのテープをポンだししていたのか。もしそうだとすると誰がと疑問は尽きない。

なかなかよく録れている音源だが、メンバーへの平沢の呼びかけ等編集されカットされているのが大変残念。
完全版は有るのか気になるところである。



以下一曲物。詳細不明の怪しいもの。出回ってるファイル名を書いておきます。

マンドレイク - (LIVE) 異邦人
P-MODELのセカンドに収録されるものと別バージョン。歌詞とメロディが違う。

マンドレイク謎のLIVE
45分。
1.犯された宮殿のアレンジ違い途中ツインギターになる辺り本当にMANDRAKEなのか不明。ただ演奏は限りなくMANDRAKEである。
2.錯乱の扉。
3.最後の曲は聞いたことがあるがどうしても曲名が出てこない。平沢ボーカル。
 「さかりのついた~」や「街中の死体を集めて」「夜明けにおまえは」など所々歌詞が聞き取れる。

追記:この記事を読んでいただいた方から、Mandragoraと教えていただきました。ありがとうございます。
77年DACともCD版とも異なる演奏でした。

マンドレイクデモ
CD版錯乱の扉の元音源のよう。


少し長くなってしまいましたが、もしかするとまだまだMANDRAKEの音源はあるかもしれません。
こんなの持ってるよ、なんていうのがあれば教えていただけると幸いです。

文・写真 イアラさん

イアラさんのTwitterID イア子 @iara_at_fgg


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イアラさん、今回も素晴らしい記事ありがとうございました。

-過去のイアラさんゲスト記事-

ソノ・マニアックス

三界は三回出た!(三界の人体地図)

カセット・マニアックス

「TAKA」の平沢ギターをkimiは聴いたか!?

「TAKA」の平沢ギターをkimiは聴いたか!?Part2

次回ライブ

平沢の次回ライブ
久々の大阪公演「第9曼荼羅」
自分は7/9に参加しますのでー。お会いする方よろしくお願いします。
しかし、大阪行くのも久しぶりだな。

大阪でライブやるのって白虎野以来か
もう11年前になるのか、、、時が経つのは早いものだ

って福岡には音廃ライブ以来来てないんだけどね。

[ゲスト記事15]「TAKA」の平沢ギターをkimiは聴いたか!?Part2[イアラさん]

イアラさんの5回目のゲスト記事です。

-過去のイアラさんゲスト記事-

ソノ・マニアックス

三界は三回出た!(三界の人体地図)

カセット・マニアックス

「TAKA」の平沢ギターをkimiは聴いたか!?

今回は前回一部でTAKAブームを巻き起こしたという記事の続編で平沢プロデュース
そしてギターで参加のTAKAのシングル盤2枚(「Hyper Angel」「shelly」
でアルバム「TAKA」未収録の2曲のレビューを書いてもらいました。

それではどうぞ
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「TAKA」の平沢ギターをkimiは聴いたか!?Part2

今までちゃんと聞いていなかったのですが、TAKAのシングル盤2枚には
それぞれアルバム未収録のカップリング曲が入ってます。

聞いてびっくりここにもかなりの平沢ギターが収録されていましたので、久しぶりに駄文を書きます。

TAKAシングル

perfect day

至福団の匂いが一瞬するイントロからスタートするミディアムテンポナンバー。
シンセベースが特徴的なAメロから、オーケストラヒットでハッとさせるサビを経由して1回目の間奏。
平沢のギターソロが来るかと馬の骨の心をドキドキさせておいて来ない構成です。

再びAメロ、サビの展開で馬の骨が期待する平沢のギターは・・・全く入っていません!!
まさか・・・このまま平沢のギターなしか・・・と思わせておいての2回目の間奏です。
怪しげな声のカウントダウンからの聞き覚えのある金属的な音色のギターソロが。
しかもここまでメロウでフュージョンの香りがするギターソロを弾く平沢は激レアです。
更にはトレモロアームを延々と使い唸りまくる平沢ギターはこの曲でしか聞けません。

極めつけはアルバムの曲と同様、平沢のソロギターをエンディングで40秒も入れてしまう暴挙。
トレモロアームをギュイーンギュイーンしまくる平沢の演奏が素晴らしい一曲。

Close to you

TAKAお得意のスロウなバラード曲。
シンプルなほどに音色を削り、歌と多重コーラスで攻めてきます。
そして、不意を突かれるように平沢のメロディックデストロイギターになだれ込みます。
当時の平沢は手癖で弾くものの、今よりもメロディアスな高速フレーズを披露してくれます。
大盤振る舞いのこの曲は2回めのギターソロはシェブロンやバンディリア旅行団的フレーズを絡めて長めの20秒。
これで終わりかと思いきやまだ4分弱です。そうです。3回目のギターソロタイムが待っています。

ここまで来ると平沢がギターを存分に弾きたいがためにプロデュースしたんじゃないかと間違えるほど。
長いサスティンが美しいギターを1分ほど披露して終了。


こう改めて聞いてみると、TAKAのアルバムという形を取っているものの中身は実質平沢のギターアルバムですね。
上にも書きましたが、平沢のギターが好きなのであればチェックしておかないと絶対損です。
実質これがギターソロアルバム1枚目と言っても過言ではありません。
P-MODELやソロではけして披露しないロックギターを弾く平沢がたっぷり収録された作品、是非聴いてみてください。

TAKAシングル2

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ありがとうございました。1stシングル収録の「 Close to You」は平沢ファンに聴きやすいと思います。
ちなみにリズムギターがyapoosの河野裕一さんということです。

ハイブリッド フォノン DVD/台風ショック 書き中

先日「平沢進×核P-model」名義の「ハイブリッド フォオン」のDVDが発売され、届きました。

このライブには苦い思い出があるのでw書いていきたいと思います。
リンク⇒過去記事

↑記事のとおりなんですが、自分は平Pのライブは常に最終日に参加するというのを決めていて
この時のライブもいつもどおり最終日に行く予定で普通にチケットとってました。

DVDチケット

その結果。。。そう台風直撃だったんですねw
まぁ前日までどうしようかと思っていたんですが、航空会社から「前日ですがチケット全額払い戻しいたします」
と電話があり、「あ、これは無理だな」とあきらめたんですね。

なので、このDVDはなんかいつもと違う感じで待ってましたし、いつもと違う感じで観ました。

(内容について)

SYUNレーベル作品の今 

大好き!SYUNレーベル

「Dive」と「ソルシズム」が2枚組で発売されるということで
ふと、今現在流通している盤はどんな感じか書いておきます。
これからSYUNレーベルの素晴らしい作品群と付き合う、という人の
参考になれば。

CA7I4LAT.jpg

記事リンク⇒SYUNレーベル全作品紹介

SYUN001
OOPARTS 旬
○HALDYN DOME DISC 13に収録

SYUN002
PAUSE P-model
○太陽系亞種音DISC 14に収録

SYUN003
LIVEの方法 P-model
○太陽系亞種音DISC 15に収録(オリジナル盤は音が大きいが、この盤は通常のボリューム)

SYUN004
Desk Top Hard Lock ことぶき光withプノンペンモデル
△盤としては特になし(iTunesで配信中)

SYUN005
配線上のアリア 平沢進 田中靖実
○太陽系亞種音 DISC 13に収録

SYUN006
Landscapes 旬
○HALDYN DOME DISC 14に収録

SYUN007
Corrective Errors P-model
○太陽系亞種音 DISC 16に収録

SYUN008
DIVE 横川タダヒコ
○Dive/Solecismに収録

SYUN009
SCUBA RECYCLE P-model
△太陽系亞種音 DISC 13に収録(ブックレットを考えなければ○)

SYUN010
旬Ⅳ VISION 旬
×特になし

SYUN011
計算上のKun mae 旬
○HALDYN DOME DISC 14に収録

SYUN012
致富譚 至福団
×特になし

SYUN013
不幸はいかが? 不幸のプロジェクト
○HALDYN DOME DISC 15に収録

SYUN014
PEVO PEVO
○1曲追加して再販

SYUN015
UserUnknown 中野テルヲ
△2016年発売のベストアルバムのDISC1に全曲収録(数曲アレンジ違い、気にしなければ○)

SYUN016
三界の人体地図 P-model
○2005年にDVD化 CHTE-0032

SYUN017
ソルシズム 横川タダヒコ
○Dive/Solecismに収録

バンドフィリアは科学者を追う

「ハルディン・ホテル」の次の流れで「QUIT」
(というかアルバム「サイエンスの幽霊」)
がある、というのは音廃本などにも平沢が書いてるし
有名な話だけれども、「ヴァーチュアル・ラビット」のころの記事で
「バンディリア旅行団」がその後に繋がると平沢が公言していたのを思い出し
当時の記事を読み直してみた。

CAMWSQUI.jpg

「バンディリア旅行団は先に行った科学者の後を追っていく」
これ、記事読まないと、絶対そう意識して聴かないよぁと改めて思った。
ていうか、記事読んでもそう意識して聴かないよねw
平沢自身も忘れている設定ではなかろうか?

ちなみに「ヴァーチュアル・ラビット」はリアルタイムで初めて買った平沢作品です。

金星

今日、仕事中に平沢かけてたら、同僚から
「平沢進」がヤフーの上位に出てるよ、と。
「え!平沢になにかあった??」と思って調べてみると
「美しい星」という映画の劇中歌に「金星」が使わられるそうな。。。
劇中歌なので当然ボーカルは役者さんが担当するようですね。

監督の吉田大八という方は平沢のことを「ぼくのものの考え方の半分くらいを作った人」
と発言されているようです。さらに上野耕路さんのファンらしく
純さんの「昭和享年」を思い出す組み合わせですな。とか書いておく。

[ゲスト記事14]ヒカシューの絶景クリスマス・レポート[Lucyさん]

チーム平沢のLucyさんによる「ヒカシューの絶景クリスマス」のレポート記事です。

先日、ネオバラッドの新年会(記事リンク⇒ネオバラ新年会でご一緒させてもらった際に
英語verでこのライブの記事を書かれていると聞き、よかったら日本語verを、と
お願いしてたのですが、さっそく送ってもらいました。

自分、このライブ参加しなかったので個人的にも興味あったのでとてもありがたいです。
それでは、どうぞ。

_______________________________________

日時:2016年12月25日(日)18:30~21:30 

会場:代官山Unit (キャパシティ:オールスタンディングで600名)

出演者:

ヒカシュー(巻上公一、三田超人[フリーマン]、坂出雅海、清水一登、佐藤正治)

あふりらんぽ(Oni、Pika)

Kera[ケラリーノ・サンドロヴィッチ] with 伏見蛍

平沢進

注記:このレポートは筆者のメモと記憶、およびライブに出席された他の方々からの情報を元に書いております。そのため、実際に話されたMCの内容とは若干異なる言葉の記載があることを、ご了承ください。)

クリアファイル

Kera: こんばんは!超満員じゃないですか!えー、今日はですね、ロック史に残る、ロック史は大げさかな、

聴衆: (笑)

Kera: ニューウェイヴ史に残る、クリスマスになると思います。巻上さんから「キューピッターってかわいいね」と何度も言われているんですが、

聴衆: (笑)

Kera: キューピッドという意味なんですが。きょうのヒカシューと平沢さんの共演というのは、全く意味が分からない人もいるかもしれませんが、先日、有頂天はラフィン・ノーズと一緒にライブをやりました。そこにWillardが加わるようなものです。

聴衆: (笑)

Kera: だから決して、有頂天と筋少がやるとか、そんな簡単なものではないんです。

聴衆: (爆笑)(拍手)

Kera: 今年2月に、ボクは、「平沢さんと巻上さんの邂逅をお膳立てするなら、自分しかいないだろう」というTweetをしました。そしたら、3月のソロライブの時に、ヒカシューの坂出さんにベースを弾いていただいたんですが、「それがどうやら実現するよ」「すでに実現しつつあるから、来れば?」みたいなことを言われまして...

聴衆: (爆笑)

Kera: 順番が、ボク的には不本意なんですけども。

聴衆: (笑)

Kera: ボク的には、「巻上くん、平沢くん、ちょっと用事があるから集まってくれたまえ。そして、握手をしようじゃないか、と言って、握手をした写真を撮って、というのが筋書だと思っていたんですが」

聴衆:(笑)

Kera: 全くそうではありません。今回の打ち合わせの平沢さんと巻上さんが会う、都内のあるきれいな場所へ、すごすごと出かけて行って、『巻上さんと平沢さんがほんとに一緒に座ってるよ!』と驚いて、打ち合わせの間ずっと緊張していた感じでした。今日は、ほんとはボクはそっち[観客席]に居たいんです。気分的には、そっちに居ます。
1980年中野サンプラザ・ホール、1990年、エラー・フォース日比谷野外音楽堂、そして2016年、代官山Unit、ヒカシューの絶景クリスマス!ほんとにみなさん、これを見れて、いいなと思います。ボクはすでにリハーサルを見てそう思いました。
では、フロント・アクトのあふりらんぽの登場です。どうぞ!

<あふりらんぽ・ライブ>(約25分)
 

セットリスト:

ミラクル・ラッキー・ガールズ 

他2曲

あふりらんぽは女性のデュオ・ユニットで、Oniさんがボーカルとギター、Pikaさんがドラムとボーカル。お二人とも美人さんのユニットですが、今回はクリスマスなので、真っ赤なセクシー・サンタ・コスチュームで登場。ただ顔は、どこかの部族の戦いの時のようなフェイス・ペイントを施していました。一曲目は、ヘヴィメタル系ロックンロールの曲「ミラクル・ラッキー・ガールズ」。リフのカッコイイ、パワフルな曲でした。歌詞に「ありがとうー!」という言葉があり、ポジティブな、元気にさせてくれる曲。

2曲目は、日本の阿波踊り的なリズムのリフが特徴の曲に途中ヴァン・ヘイレンみたいなギターソロが入りました。

3曲めはニューウェーブ風の小刻みなリズムギターに「ポツポツ、ポツポツ」という歌詞が入る曲でした。

2曲めの途中で、彼女らは、コメディ・スキットというか、セリフが何かの動物のように「オー、オー、アー、アー」だけで全てを表現し、観客を巻き込んで笑いを取る、という余興をやりました。どんどん観客の中に入ってくる、突き抜けた感じのバンドでした。聴衆ものっけからノリノリでした。

<有頂天のPV上映>(約5分)

Kera: ステージの転換をしている間に、実は10日前に発売された有頂天のアルバムがありまして、今日、ここの上の階でも売ってるので、全員買ってってほしいんですが、

聴衆:(笑)

Kera: 今日、そのMVがさっき出来たんです。そこ[観客席から見て右の壁面]にスクリーンがあったんで、見てもらおうかな、と。

聴衆: おおーー!(拍手)

Kera: 見てもらって、気に入ったら、2枚買ってください。

聴衆:(笑)


有頂天「monkey's report(ある学会報告)」(アルバム 『カフカズ・ロック/ニーチェズ・ポップ』より)PV

<KERA・ライブ(約10分)> 

演奏者:

Kera: ボーカル

伏見蛍: ギター、バッキング・ボーカル

セットリストとMC


Kera: えー、キューピッターも何かやったほうがいいかな?

聴衆: (歓声と拍手)

Kera: 余興と思って聞いてください。

聴衆: (歓声と拍手)


01: Love Treatment (ヒカシュー/アルバム「ヒカシュー」より) 

02: ダイジョブ (P-MODEL/アルバム「ランドセル」より)

03: オルタネイティブ・サン (ヒカシュー/アルバム「夏」より)

04: いまわし電話 (P-MODEL/アルバム「ポプリ」より)

05: Losing My Future (ヒカシュー/アルバム「ヒカシュー」より)

06: Love Story (P-MODEL/アルバム「ランドセル」より)

Keraさんは、伏見蛍さんのギター1本の伴奏で、ヒカシューの曲とP-MODELの曲を交互にメドレーで、6曲歌いました。パワフルで表情豊かなKera節で、テクノポップ、パンクの曲調の初期の曲を集めたセトリはKeraさんらしいと思いました。

<ヒカシュー・ライブ>(約2時間15分)

演奏者:

ヒカシュー:

巻上公一: ボーカル、テルミン、口琴、コルネット

三田超人[フリーマン]: ギター[Les Paul]、ボーカル

坂出雅海: ベースギター

清水一登: ピアノ、シンセサイザー、ベースクラリネット

佐藤正治: ドラムス

あふりらんぽ:

Oni: ボーカル

Pika(ピカチュウ): ドラムス、ボーカル

Kera[ケラリーノ・サンドロヴィッチ]: ボーカル

平沢進:ボーカル、ギター[EVO]


セットリストとMC


Kera: ここからは一気に最後まで行きます。ヒカシューの絶景クリスマス、ヒカシュー!

聴衆: (歓声と拍手)

巻上: メリー・クリスマス!

聴衆: メリー・クリスマス!

巻上: (タブレットを覗き込んで)あれ?

聴衆: (笑)

巻上: がんばります。

聴衆: (拍手)


01: 筆を振れ、彼方くん (アルバム「うらごえ」より)

02: 生きること (アルバム「生きること」より)

03: 入念 (アルバム「生きること」より)

04: にわとりとんだ (アルバム「万感」より)

05: テングリ返る (アルバム「生きてこい沈黙」より)

06: もったいない話 (アルバム「はなうたはじめ-Humming Soon-」より)


巻上: ここで、僕と同類だなと思っている素晴らしい人たちを紹介します。あふりらんぽ。 

あふりらんぽ: 同類だと私たちも思ってます。

巻上: さっきステージ見てて、同じことやってるなと思って。

聴衆: (笑)

巻上: (サルや鳥の鳴き声を真似る)

あふりらんぽ: 同じことやってた。同じことしてる部族やった。

巻上: 同じ部族だ。良かった。

聴衆: (笑)

巻上: 今日はクリスマスでお二人は赤い衣装着てくれて。今年は、ここで、赤いのを着なきゃいけないイベントに出て、大変だったんだけど...

あふりらんぽ: おめでとうございました。

聴衆: (拍手)

三田: (ギターでファンファーレを鳴らす)

巻上: 若い者にまけるか!みたいな、ね。えー、いつもこのクリスマスのイベントでは、やっている曲があって、「天国を覗きたい」という曲です。これをあふりらんぽのお二人と一緒に歌おうかな、と。この歌を流行らせようと長年努力してるんですが、ようやく流行ってきたかな。サンタクロースが死ぬ歌なんて他にないからね。


聴衆: (笑)

Oni: 子供に聞かせときます。

巻上: 子供は喜ぶよ。「今年からプレゼントがもらえない!」って。それでは、「天国を覗きたい」


07: 天国を覗きたい (アルバム「チャクラ開き」より) 

08: ニョキニョキ生えてきた (アルバム「万感」より) 

09: びろびろ (アルバム「はなうたはじめ-Humming Soon-」より)


あふりらんぽとの共演の3曲では、Pikaさんがドラムスを叩いたので、佐藤さんとでツイン・ドラムでパワフルな演奏となりました。ステージには、ドラムセットが2セット、設置してありました。佐藤さんとPikaさん、ツイン・ドラム、すごく楽しそうに叩いていました。


巻上: あふりらんぽ!

(あふりらんぽ、退場)

巻上: (ヒカシューのメンバー紹介)三田フリーマン!坂出雅海!清水一登!佐藤正治!

三田: 巻上公一!


10: レトリックス・アンド・ロジックス (アルバム「ヒカシュー」より)


巻上: ここで、もう一人の素晴らしいゲストを。

聴衆: (熱狂的な歓声と拍手: 聴衆の多くは、平沢進が出てくると思いました)

巻上: (こらえきれずに爆笑)ハッハッハッハ!ご紹介しましょう。(いたずらっぽく)もう出演なさってます。三田フリーマン!


11: ダメかな? (アルバム「チャクラ開き」より)(三田フリーマン:ボーカル、ギター)

12: 20世紀の終わりに (アルバム「ヒカシュー」より)


「20世紀の終わりに」では、オーディエンスは、「ハイハイハイ!」のバックコーラスを拳を振り上げて歌い、最後の「ヤヤッハー!、ヤヤッハー!」のところも一斉に歌い、盛り上がりました。


巻上: ヒカシューは1978年にデビューしたんですが、1979年から1980年にかけて、よく一緒にステージを共にした友達がいます。

聴衆: (歓声)

巻上: ステージでも一緒になったり、テレビもよく一緒に出たりね。長いこと、会っていなかったんですが、ここに来て、こういったクリスマスイベントっていうのは良いもんで、呼びたい人を呼べる。Keraの話にもありましたが、Keraがキューピッターという可愛い役で、「結び付けたい!」と言ったんですが、その時には僕はすでにオファーをしていた、という。

聴衆: (笑)

巻上: ご紹介しましょう。平沢進!

聴衆: (大歓声と拍手) ヒラサワー!平沢さーん!


(平沢進、登場)

13: 庭師King (平沢進:アルバム「救済の技法」より)(巻上公一:ボーカル/平沢進:ギター、バッキングコーラス)

この曲は、ヒカシューによる、静かな、ネイティブ・アメリカンのリズムを思わせるドラム、ピアノ、ギターの出囃子(長いイントロ)から始まり、平沢さんの「ヘーイヤイー」を合図に、曲が始まり、巻上さんのメインボーカル。庭師Kingだと分かった瞬間に会場からは大歓声。巻上さんのいつもの歌舞伎ボイスのような発声はとてもパワフルで、すごく良かったです。ライブ後に友人たちから聞いた感想でも「巻上さんの庭師King良かったー!感動した!」という声を多く聞きました。私は個人的に「平沢曲の中で一番好きな曲を、大好きな巻上さんの声でメインボーカルで歌っている!」と思うと感極まって嗚咽がこみあげ、曲の間ずっと涙が止まらない状態でした。サビ部分では、平沢さんが下ハモリのメロディーを歌っていて、演奏は打ち込みが一切ない生演奏だし、これは本当にレアな組み合わせの「庭師 King」で、そういう意味でも、感動が大きかったです。

14: グローバル・シティの憂鬱 (ヒカシュー:ミニアルバム「鯉とガスパチョ」より)(平沢進:ボーカル、ギター/巻上公一:バッキングコーラス)

私の大好きなテクノ色の強いヒカシューの曲。CDのオリジナル・バージョンでは、シンセサイザーのリフをフィーチャーしたテクノっぽいサウンドで、ボーカルもエフェクトをかけていて、加工度が高く、平沢曲を思わせるような曲ですが、これを平沢さんが歌っているのを聞くのは感激でした。この曲も、ライブ後に「グローバル・シティの憂鬱って曲、良かった!ヒカシューのどのアルバムに入ってるの?」という声をちらほら聞きました。この曲を好きになった人も多かったのでは。「にっちもさっちも行かないことを なんとかかんとか切り抜けて」という歌詞を平沢さんが歌っているのも新鮮でした。

聴衆: (大歓声と拍手) ヒラサワー!平沢さーん!

巻上: (会場の異常な盛り上がりがたまらなく嬉しい様子で、満面の笑みで)ハハハハッ!次は何が出るかな?まだあるからね。

聴衆: (大歓声)


15: ミサイル (P-MODEL:アルバム「ランドセル」より)(巻上公一:ボーカル/平沢進:バッキング・コーラス、ギター)

巻上さんのボーカルで「ミサイル」。平沢さんは「ヤッ」のバッキングコーラスとギター。ギターソロの部分では、平沢さんと三田さんが、掛け合いプレイ(chaseのような)もして、盛り上がりました。

16: パイク (ヒカシュー:アルバム「夏」より)(平沢進:ボーカル、ギター/巻上公一:バッキングボーカル、テルミン)

平沢さんのこの日のボーカルは、ヴォルキス・プロラデュークのキャラの時の発声に近い気がしました。前々から言われていることですが、このヒカシュー曲「パイク」と平沢さんの「聖馬蹄形惑星の大詐欺師」という曲が良く似ていて、「錬金」コーラス(2つの音階やリズムが一致する曲を同時に歌う、または、Aの曲のオケでBの歌を歌う、という遊び)マニアの間では、パイクのオケで「聖馬蹄...」を歌うという人もいたようですが、平沢さんが弾いているパイクのリフが本当に「聖馬蹄...」を思わせるものでした。そっくりでした。ヒカシューと平沢さん、共通点あったんだなー、と改めて思いました。この曲は後半になると、ボーカルが2人での掛け合いになりますが、サブ・ボーカルの部分を巻上さんが歌い、平沢、巻上、平沢、巻上、という掛け合いも新鮮でした。

巻上: 2年前に、「共演してほしいな」と思って、メールしたんですが、今はいいですよね、メールがあるから。その時は平沢君は忙しくてできなかったんだけど、しつこく言っているうちに、KERAが言い始めて、「これはありがたい」と思って。助けられたんですね、キューピッターに。それで勇気をもらって、もう一度誘ったところ、今回は来てもらえたわけです。

聴衆: (拍手と歓声)

巻上: ちょうど同じ時期に、テクノポップ、ニューウェーブとして、お互いに触発されて、新しいスタートを切ったんですよね。お互いに尊敬しあって。なかなかそういう姿は見せられませんけどね、ライバルですから。

聴衆: (笑)

巻上: ライバルがいるってことは本当にいいなと思いますね。それではもう少し、やりたいと思います。

聴衆: (歓声)


17: Ruktun or Die/Luuktung or Daai/ルクトゥン OR DIE (平沢進「ハルディン・ドーム」etcより)(巻上公一:ボーカル/平沢進:ギター、バッキング・コーラス)

曲は平沢さんと三田さんのツイン・ギターで、同じリフをユニゾンで弾く所から始まりました。巻上さんのボーカルは相変わらずパワフルで、このアップテンポのロックンロール曲にとても合っていました。「踊りましょう、あなた」の部分では、巻上さんの得意なビブラートを利かせたバラード・ボイスが素敵でした。サビの「ルクトゥンor die, ルクトゥンor die, 踊れや歌え つるんで」の部分では、平沢さんが下ハモリのメロディを歌ったのがとてもレアな体験で嬉しかったです。平沢さんはバッキング・コーラス部分以外はひたすらギターに専念していて、リズムギターの部分やリフも良く聞こえて、ヒラサワ・ギターが堪能できました。平沢さんのリズムギターに、三田さんがアドリブのギターを乗せたのも、なかなかレアでおいしい部分でした。観衆もサビ部分では皆さん拳を振り上げ一緒に歌って、大盛り上がり、大エキサイトでした。


巻上: ありがとう。お互いがんばってます。人の曲というのは難しいんですよね。今夜はこれまで色んな曲をやりましたが、次の曲がお別れのナンバーになります。

聴衆: えええええーっ?

巻上: これ、よくある感じなんだね?

聴衆: (笑)

巻上: 「コンサート」というのに慣れていなくてですね...コンサートっぽくできないんですが... 普段、僕らはとても小さな会場で、時には5人のお客さんでもライブを演ったりしているので...でも、そういうライブにも来てみてください。

聴衆: (拍手)

巻上: そうすると、何か、こう、芽生えてくる、と思うんですね。そして、次のライブで、「ああ、これはあの時のアレか」と分かって来たり...そういう面白さがあるんですよ。とても、理解するのがたいへん、たいへんな音楽だと思いますから...いや、簡単か?

平沢: (笑)(ずっと無言のまま、EVOギターを持ち、ただカッコよく立っていたのに、突然こらえきれずに笑い出し、笑いを押し殺して後ろを向く)

巻上: 簡単です。

聴衆: (笑)

巻上: 今回、本当に、ありがとうございます、最初、平沢君にメールを出した時、「どうなんだろう?」と思ったんですが、すごくいい返事が。...平沢君?(話します?)

平沢: 最初、巻上公一、という名前のメールを受け取ったとき、誰かのいたずらだろうと思ったんですね。

聴衆: (笑)

平沢: でも、万が一本当だったらいけないんで、丁重にご挨拶して、「メールをいただきありがとうございます。是非とも参加させて頂きたいんだけれども、巻上公一さんからのお誘いとあれば、一も二もなく、参加したいんですが、なにぶん忙しいもので、今回は辞退したい、というお返事を差し上げたんです。そしたら、また、次の日、じゃなくて、次の年も、お誘いのメールが来たんです。でもちょうどその年末もまた、私、忙しいんですよ。それでまたお断わりせざるを得なくて、これでもう愛想つかされただろう、と思っていて、今年ですね、また「来てくれ」という。「これで最後だ」というので、「これはマズイ」ということで、いろんなことを横に置いて、参加させていただくことにしました。それに、巻上君や三田フリーマンにも会いたかったし、彼らとは、同じ、楽しい苦しい時代を共に過ごしたんですよね。

巻上: 同じ悩みを共有していたんです。

平沢: 彼らに会ってみたら、巻上君はちっとも変わらないし、三田フリーマンなんか若返ってるし。

聴衆: (笑)

巻上: 相変わらずバカです。

聴衆: (笑)

平沢: とても嬉しかったです。このライブに参加できて、ほんとによかったと思います。この機会を与えてくれた巻上君に感謝します。キューピッターにも感謝します。

巻上: ありがとうございます。では、ヒカシューの新しいナンバーで、ナルホドを聞いてください。


18: ナルホド (ヒカシュー「生きてこい沈黙」より)(巻上公一:ボーカル/平沢進:バッキング・ボーカル、ギター)

巻上さんがメイン・ボーカルを歌い、平沢さんは掛け合い部分のサイド・ボーカルを歌いました。全く同じ歌詞の同じフレーズを巻上さん→平沢さん、の順番に聴けるのは初めてで、本当にファンにとっては嬉しい掛け合いが聴けました。曲の中ほどでは、フリージャズのようなインプロヴィゼーションが展開され、三田さんと平沢さんのギター・セッションも披露されました。

巻上: 平沢進! ヒカシューでした! どうもありがとう!

(ヒカシューと平沢進、退場する)

聴衆: (歓喜の叫びと拍手。アンコールの声と手拍子)


アンコール:

(ヒカシューがステージに戻ってくる)

巻上: ありがとうございます。このクリスマス・ライブは今年で9年目で、来年には10周年になります。来年も忘れずに、来てください。それではここで、キューピッターに入ってもらおうと思います。ほんとにかわいくて、かわいくて。キューピッター!

観衆: (大きな拍手。「ケラ!」「ケラさん!」の声があちこちから聞こえる)

(KERA、登場)

19: マスク (ヒカシュー、アルバム「夏」より)(Kera:ボーカル/巻上公一:テルミン)

三田さんは白いマスクを着けて登場。そのマスクが、途中でベロンと四角い部分が落ちて口が見えるという細工がしてあり、笑いを取っていました。

曲の中ほどで、Keraさんが「豆腐作り千年...」云々というアドリブを歌い初め、インプロビゼーション・タイムがありました。Keraさんが「三田フリーマン、ギターソロ!」と振ったのに、全然ギターソロをやってくれない三田さんに、ずっこけるKeraさん。


Kera: 平沢さんも、呼ぼうよ!

巻上: 呼ぼうか!平沢進!

聴衆: (大歓声と拍手)ヒラサワー!ヒラサワさーん!


(平沢進、登場)

(平沢進さん、登場。Keraさんが平沢さんと握手し、その手を取って、巻上さんと握手させる。平沢さんは、握手から、巻上さんをハグし、二人は観客のほうを向いて頬ずりをする。)

聴衆: (大歓声と笑い、拍手)

(Kera、退場)


20: 美術館で会った人だろ (P-MODEL アルバム「In A Model Room」より)(巻上公一:ボーカル、平沢進:ギター)

平沢さんはギターに専念し、巻上さんがボーカルを執りました。平沢さんの生演奏で「美術館で会った人だろ」を聴ける機会は何年ぶりだったのでしょうか。平沢さんはほんとに見なくても弾けるという慣れた感じでお馴染みのリフとリズムギターを弾いていて、80年代P-MODEL時代の平沢さんが思い出され、カッコよかったです。巻上さんのパワフルなボーカルで、この「美術館で会った人だろ」の破壊力はP-MODELよりも凄かったのではないでしょうか。聴衆も、「窓ガラスを...」「割ってやる!」のところで大合唱となり、大熱狂でした。

21: プヨプヨ (ヒカシュー アルバム「ヒカシュー」より)(平沢進:ボーカル、ギター/巻上公一:バッキング・ボーカル、テルミン)

平沢さんのヴォルキスっぽいボーカルでプヨプヨ。平沢さんが「まるで風船のように立つ」「ほらボクこんなに不感症」というような歌詞を歌ったことはある意味衝撃でした。歌の中に、「ヒカシュー!」と叫ぶバッキング・コーラス部分がありますが、これを平沢さんが得意のファルセットで「ヒカシューウ~ウ~ウ~」と伸ばし気味に歌ったのが新鮮でした。また、終わり近くで「アイヤイヤイヤイヤイヤー」というボイスが入りますが、これも平沢さんが元歌の巻上節から見事にヒラサワ節に変えて歌ってしまう。これを聞くと反射的に「キャー!」「ワー!」と叫んでしまった平沢ファン達でした。終わり方の「ハハハハハハ」という不気味な笑い声は舞台俳優というバックグラウンドを持つ巻上さんらしく、不気味さ全開でした。

聴衆: (大歓声と拍手)

巻上: 平沢進! ヒカシュー! 良いお年を!

聴衆: (大歓声と拍手) ヒラサワさーん! ヒラサワー! ヒカシュー!

_______________________________________

なんという密度のライブでしょうか。
改めて参加しなかったことを後悔しますね。

「庭師King」と「Ruktun or Die」の完全生演奏ってだけでもたまらないですね。

とてもとても詳しいレポートありがとうございました。
プロフィール

星野スミレ

Author:星野スミレ
平沢進、P-MODELを敬愛して、27年の
星野スミレによる電子降る日々

(C)Denshi Furu Nikki

This is a blog I, Sumire Hoshino, write about my days and events as a fan of Susumu Hirasawa and P-MODEL. The mainly featured journal pages are about my big collection of CDs and records. I have tried collecting all of the different versions of each CD/record by Susumu Hirasawa/P-MODEL. I hope you enjoy reading it.

My twitter ID is :@sumire_hoshino

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